「○○控えめ」の根拠とは?


 

そろそろ「食欲の秋」

「収穫の秋」とも言われますが、中には「食欲の秋」を理由に季節と全く関係のないものまで食べ過ぎている人もいるのではないでしょうか?

そんな時、罪悪感を減らすためにか「少しでもヘルシーな方が…」と考えて食べ物をチョイスする人も少なくありません。

例えば「糖分控えめ」「塩分控えめ」と言った謳い文句のついているもの。その謳い文句を付ける場合の基準をご存じでしょうか?

 

加糖の缶コーヒーの「甘さ控えめ」「糖分控えめ」

「甘さ控えめ」「糖分控えめ」と表記された缶コーヒーなどの飲料。

こうした表示をする時の基準。実は公的なものはありません。

あくまでメーカーが自社商品の他の商品と比べた場合に「糖分」を控えめにしているだけ。「甘さ控えめ」に至っては、メーカーの担当者の味覚による感覚だけで付けられているのです。

 

スナック菓子の「うすしお」「塩分控えめ」

実はこちらも、そのメーカーの他の商品と比べると「塩分控えめ」であり、メーカー担当者の感覚的な「うすしお」であるだけで明確な基準はありません。

 

カロリー控えめ

もうお分かりですよね。これもメーカー内の感覚的なものでしかありません。

そして「カロリー控えめ」イコール「ヘルシー」も大きな間違い。

日本人特有でしょうか? 季節ごとに話題になっては消えていく「スーパーフード」と呼ばれる食品でも、アボカドなどはかなり高カロリーですが、ビタミンEがたっぷり!などの理由で「ヘルシー」だといったイメージが定着しているようです。

また「低脂肪」「ノンオイル」を謳い文句にしている食品でも、脂質を減らして味にコクなどが足りない場合は、糖質で補われている場合も少なくありません。

 

こうして見てみるとやはり加工食品ではなく、旬の生の食材を自分で調理することが1番、健康的な食生活を送れるのが分かりますね。

 

近年、便利になりすぎてお手軽に食べられる物が増えているがために、手間をかけるのを避けたがる人が増えているようですが、日々のちょっとひと手間で、生活習慣病の予防になるのであればその手間は決して無駄ではないはず。

 

どこかのSNSで

「レンジのチン!の数だけ仏壇のチン!が近くなる。」

という言葉を見かけましたが、これも一理あるかと思います。